20日の学校予行に行ってきました〜
数年前まで自衛隊のイベントと言えば、全国から集まる老人会ツアーと一部自衛隊マニアの為のイベントという印象でした。
まぁ、これは全国駐屯地の協力会や自衛官の再就職援護企業などの接待的な役割を果たしていたという事で、間接的には役に立っていたのかも知れませんが、肝心の若者の少なさに、個人的には危機感を抱いたものです。
しかし、ここ数年は徐々に若者が増えており、今年は親子連れやカップルの姿が目立ち、とても良い感じだと思います
さて、肝心の内容的な話ですが・・・
ちょっとというか、相当変な内容でしたね
前段演習については例年同様、各装備品の火力展示ということで、問題はなかったのですが、休憩を挟んでの後段演習は相当無理があるというか、帰ってしまう人がチラホラいましたし、ほとんどの人が下を向いていたり、連れと話をしていたりという感じ
そして時折響き渡る轟音にビクっとして前を向くという感じ
後段演習というのは、陸海空の統合運用をしながら離島防衛をするという実戦的な動きを見せてくれるというものなのですが、これが全然説得力が無い内容でしたね
後段演習の半分近くは会場右端にあるモニターを見せられ、海外で撮影された兵器の発射シーンや海自と空自の装備品の説明に明け暮れ、いきなり普通科隊員を載せた車両が侵入して小銃を撃ち、装甲戦闘車や90戦車を投入、最後にはいつものように発煙弾で閉幕という内容・・・
ザックリ言えば・・・
陸自自慢の空挺や特殊作戦群、オスプレイやCH47なんか全然必要とせず
海自と空自により制海権、制空権を確保した後で、いきなり車両を陸揚げ
90戦車まで陸揚げできる状況で、果たして陸自が必要だと言えるのか?
乱暴というか、雑というか、最後の発煙弾だけ見せればいいんだろ的な?
昨年までは歩兵を載せた車両をCH47で運び、それを降ろす状況
偵察ヘリと攻撃ヘリの違い
普通科隊員のリペリングの状況などなど、より実戦的な展示をしていましたが、今年は本当に雑でしたね
これが本当に陸自の有事の動きなのであれば、来年からは予算半分で良いと思います
離島防衛なんだから海自空自が重要なのは当たり前
竹島や尖閣の危機感を伝えたいつもりかもしれませんが、総合火力演習は離島防衛要領展示ではありませんよね?
もっと、陸自の装備品や部隊編成の種類やそれぞれの役割などについて、素人でも理解できるようなストーリーを練り、それを後段演習としない限り、なぜ陸自にオスプレイや特殊部隊が必要なのか説得力がありません。
いま、日本に迫り来る危機が離島防衛なのだとしたら、そこに陸自航空戦力や空挺が登場しないのであれば、いったいいつ活躍するのか?
とんでもない自虐演習だったと言えます。
繰り返しますが、今回の後段演習で理解できた事は「有事の際に重要なのは海自と空自であって、陸自は地雷除去と残留歩兵の撃退と発煙弾のみ必要」という事でした。
もういい加減に「離島防衛で自衛隊が必要」というアピールはやめたらどうですかね?
そういうのは統幕が金をかけてやれば良いわけで、陸幕は陸幕で、陸自の存在をアピールする内容にすべきです。
まぁ、こんな事をどんだけ書いても、自画自賛が好きな陸自のことですから、この路線のまま突っ走って勝手に迷走し始めるんでしょうけどw
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