入間基地の航空祭に行ってきました。
今回、ご縁がありまして、一応「招待客」という扱いで行ってきましたが、普段は陸自のそれに慣れており、空自との違いにビックリしました。
マニアの方以外、需要はないと思われる情報ですが、知りたい人もいるかもしれないので、一応書きますw
結論から言うと、陸自というのは丁寧だなと感じました。
言い方を変えれば空自の仕事は雑だなぁという感じ。
空自のイベントに招待されて陸自への印象がアップするという摩訶不思議w
要は、20人の本当に呼びたい人をカモフラージュするために、どうでもいい人を300人呼びました。というのが空自ではないかな?と思います。
航空祭の話題からは全然離れてしまいますが、それぞれの文化の違いみたいなものを感じ取ってもらえればと思います。
自衛隊のイベントは、公募抽選でしか参加できないイベントもあれば、航空祭のように誰でも入れるイベントもあります
そして、どのイベントにも必ず招待席を作ります
しかし、これがちょっと曲者でして、招待者は自衛隊にとって重要な人とそうでもない人の順番が決められ、色で分けられます
1度でも招待されたことのある方なら、入り口で「赤色の券をお持ちの方〜」とか「黄色い券の方はこちらです〜」などと誘導されて入っただろうと思います
この予め招待客の重要度を色分けするという事は、招待すらされないが熱心に自衛隊を応援している方々からしたらどうでも良いことに思えるかもしれませんが、公人と民間人で色分けならまだしも、全く意味不明な色分けが何段階かで区別されるというのは、ちょっとおかしいのではないかな?と感じます
さて、空自ですが
まず、入間の正門での扱いは招待されている人もそうでない人も同じ
唯一違うのは、なぜか駐車場が用意されている招待者と、駐車場が用意されない招待者がいる点ですかね
駐車場券なるものと招待券をセットで渡された人は、選ばれた人ためだけに滑走路近くの臨時ゲートから会場のすぐ裏まで自家用車でいけますが、そうでない招待者は稲荷山公園駅の開かずの踏切でしばらく足止めを食らいつつ、徒歩で招待者受付まで行きます。
ちなみに、自家用車で会場裏まで来れる特別な国民のために、空自では駐車場でくる人専用の受付場所を観覧席裏に用意しています
要は、駐車券のある人は、一般の人が長く歩かさられるのを横目に、わずか30mとか遠い人でも70mくらいしか歩かない
これに反し駐車場券を持たない招待者は、受付完了後20分近く送迎バスを待ちます
招待者受付は先に述べたように色分けです
普通のリボンから豪華なリボンまで、そういうところまで公費で差をつける意味がどこにあるのかわかりませんが、いずれにしても自衛隊にとって大切な招待者はパッと見で豪華なリボンをつけています。
企業様は企業名が入っていたはずです
受付がダブルで設けられるということは、受付管理に倍の人間が必要ということ
自衛隊は人がたくさんいるんだから、どんだけ人手がかかっても良いと思われる方もいるかもしれませんが、航空祭規模のお祭りになると、他の基地から応援を借ります
もちろん、移動には国費がかかるわけで、タダではないんです
稲荷山公園踏切にDJ自衛官なるバッタもんが配置されていましたが、彼らは三重から来たと言っていました
まぁ、あの踏切は殺伐とするので、DJ設置は良いとしても、1箇所の招待者受付には相当な人数の自衛官がおり、その自衛官を他の一般スペースに割り振った方が良いのではないかな?と感じます
さて、会場に行きますと、色別に座れる席が区別されており、ほとんどはパイプ椅子に座って観るわけですが、特別な招待者は紅白の幕が張り巡らされた雛壇状の特等席で観ることができます
どうも一番安いと思われる色(水色)の招待席が招待状の数に足りていないらしく、中盤から椅子を探し回る人達がいましたが、高級な色の席になるほど席はガラガラで、寝ながら観れるくらいでしたが、さすがにどうなんだろう・・・と思いました。
また、招待者エリアにはテントが張られ、椅子とテーブルが用意され、そこで飲食が可能ですし、あれだけ放送で「レジャーシートの使用禁止」と一般の人には警告しているのに、招待席にはブルーシートが相当な面積張られ、そこに座って休むこともできます
ジュースや弁当なども販売され、トイレも招待者用に用意されています
もっとも、テントやブルーシートは、どの色の人が使って良いのか等の案内は無かったため、使用しない人が殆どのように見受けられました
入間航空祭の場合、昔と違って戦闘機が飛び回ることはなく、地味な飛行機がデモ飛行をして昼食タイムに突入し、午後になるとお待ちかねのブルーインパルスが飛ぶという段取りなわけですが、招待者は予め「祝賀会」なるものに参加するかどうかを決めて、申し込む必要があります
おそらく招待は最初で最期だろうと、申し込んでみましたが、これが酷かった・・・
ここで補足ですが、自衛隊は祝賀会を行っていません
自衛隊は格納庫を貸してるだけで、祝賀会を主催するのは、基地の歴代司令が属する任意団体であったり、まだ国民からの風当たりが強かった時代から自衛隊を応援してくれていた地元有志の団体であったりが主催します
会費は1名3000円
1.5m四方くらいのテーブルに15人位が群がり料理を食べるわけなんですが、料理が全然足りていない上に、我先に会場に乗り込んだ人達がテーブルを占拠し、後から来た招待者は飲み物すら手に出来ません
これらの殆どが毎回参加のグループのようで、仲間内には「○○さん、あれ食べな!これ食べた?」という感じで労わるのですが、テーブルにつけずにウロウロしている人は全く視界に入らない様子・・・
乾杯直後から爺さん婆さんが食うわ食うわ、結局モノの20分もしたらテーブルの食べ物はテーブル占拠組に食べつくされ、爺さん婆さんは去っていき、ゴミだけが残りました
テーブルにつけなかった人はほとんど食べられなかったんじゃないでしょうか?
中には優しい人も居て、皿に取り分けてくださる方もいましたが、基本的にはグループで1つのテーブルを占拠してしまうため、単独で来た人は会場後ろに立ち尽くすのみ
金を取るならこれは明らかにおかしいと思いますね
各テーブルに自衛官が1名ついて、みんなに行き渡るようにするなら分かるんですけどね・・・
それこそ受付をダブルにせず、ここに人間割いたら、少なくともドン引きして帰る招待者は減るのではないでしょうかね
無料で振る舞われる蕎麦やらカレーライスなどもあるのですが、そちらはそちらで大行列
どのタイミングから配るのか案内がなかったため、行った時には大行列で、やはりここでも毎回同じ人達が招待を受け、言われなくても段取りが分かってる人のためのものだと思いました
俺はブルーインパルスを観たかったので、結局はテーブルにあったサンドイッチを少々頂いて会場に戻りました
ずいぶん高いサンドイッチだなぁ・・・と苦笑い
初めて招待を受ける方、絶対に祝賀会は参加しない方が良いですw
3000円払って、コンビニで買えば300円程度の量しか手に入りませんでした。
慣れている人達は手分けしてカレーも蕎麦も焼き鳥もゲットして、なおかつ別の人がテーブルをキープという離れ業をしていましたが、そこまでして食べたいものでもないように思いますw
あ、ちなみに祝賀会も色分けで、自衛隊にとって重要な人ほど日の丸近くで食べられます
ここで2つ、気になったことがありました
祝賀会が開始されると、基地司令の挨拶があるわけですが、その後で国会議員が壇上に呼ばれ、1名ずつ名前を呼ばれます
今回は3名でした
次に元自衛官で将官まで行ったような人達が来賓として名前を呼ばれたり、県会議員レベルの人達の名前が呼ばれましたが、この中に1名だけ民間企業CEOの名前がありました
これは誰なんでしょうね
議員、OBはまだしも、企業名が1社だけ呼ばれていましたが、この企業はさぞかし空自と仲が良いのでしょうかね・・・・
空自と言えば、補給本部で談合だったかなんかありましたので、特定企業の紹介とか招待には神経質になっていると思っていましたが、そうでもなかったみたいで驚きました
もう1点は、祝賀会でおよそ数百名が飲食をしたわけですが、そこにはお茶やジュースだけでなく、ビールもありまして、先に触れたように、招待者の中には自家用車で来ている人もいるのですが、その方達が飲酒する可能性というのは考えないのかな?と思いました
招待者しか入ることのできない祝賀会
祝賀会でアルコールを提供
招待者の何割かは自家用車で来ている
その人達用に自衛隊は駐車スペースを提供
祝賀会で酒を出すなら招待者向けに駐車場を用意すべきではないように思います
もしくは、駐車券を出す以上、酒は出さないか
今時、普通の飲食店でも酒を出す際に運転者ではないことを確認する店が増えている中、国家機関の行事で特定の人間にだけ駐車場と酒を用意するというのは、如何なものかと思います
以前、陸自の某駐屯地の夏祭りにご招待頂いた際にはお酒が出ましたが、駐屯地には自家用車で入ることが出来ませんでした
それが普通かと思います
会場に戻り、一般来場者の方を見ると、熱心なファンの方々はみんな立ったまま、少しでも前で観ようとギュウギュウになっていました・・・
さてさて、空自の招待客というのはこんな感じで、航空観閲式でも同様に縁があって券を貰った人から、最上級の招待客まで徹底した区別?がされています
議員>OBお偉いさん≒地元有志の会長クラス>募集や広報で協力する団体や企業>自衛隊に縁のある個人>>>>>>>>>>コネのない国民
という感じですね
入間基地は、昔と大きく姿を変えているため、桜花が入間市役所に展示されていた時代を知っている人からしたら、随分と小さな基地になりました
元々は基地だった場所に学校が建ち、公共施設が建ち、集合住宅が建ちました
入間側の外周が大きく変わったわけですが、この時に航空祭を見越して他の入り口を作ることをしても良かったのではないか?と思います
「航空祭するために空自があるわけじゃない」と言われる方もいるかもしれませんが、航空祭は空自の活動を一般の方々に理解してもらうために必要な行事です
だとしたら、年に1度しか開かないゲートを作ったとしても、問題ではないように思うんですよね・・・
入間基地の中に昔からあった不動の旧型飛行機
現在では1カ所に集められ、資料館近くに展示されていますが、あの横から入れちゃえば良いのに・・・と思います
あそこから入間駅までは、昔は山というか野原で、何も無かったんですよね
入間基地の花火大会の時だけ、あそこに人が集まっていたんですけども、今では公団住宅みたいなのが建てられて、だいぶ様変わりしました
あそこが入間駅からの最短距離なのでは?と思います
余談ですが、入間市役所にあった野晒しの桜花ですが、市役所のモニュメントとしては些か問題があると判断したのか、知らないうちに撤去され、現在は入間基地で復元保管されているようです
この桜花、実は市役所が設置したものではなく、進駐軍である米軍が、当時市役所脇の道路が国道で、米兵が横田と入間を間違えないようにするために設置したらしいです
現在では国道はバイパス化され、市役所前は平和な感じですけども、昔は米兵がたくさん往来したんでしょうね・・・
話が大きく逸れました
でわ陸自はどうか??
毎年富士山で行われる富士総合火力演習で比較してみると・・・
これは一般の方がプラリと行って入れるわけではなく、予め抽選があり、当選した人しか入場できません
こちらも色分けされていますが、特にどこの色だと見やすい席に座れるとかいう事はなく、用意される席も、全部同じです
将軍さん達が座る席も皆んなと同じです
ただし、将軍さん達が座る席の存在するスタンドは、基本的に招待者しか座れません
例外的に体の不自由な方も座れるようですが、それはむしろ当然の措置と言えるかも知れません
ちなみに総合火力演習は本番と予行があります
このイベントは元々が教育機関などのために火力展示をしていたものですが、要望が多くて一般公開もするようになりました
よって予行の券というのは自衛官にコネのある人や自衛隊協力団体、自衛隊内の教育機関に配布され、本番券の多くが抽選で配布されます
色的に一番発行枚数の多い券の場合、スタンド席に座るには相当早く行かないとシート席になってしまうという点
そういう意味では非常に分かりやすい「早い者勝ち(熱心なファンは席に座れる)」という競争で成り立っていますので、そこに陸自のマインドがあるなぁと思いました
熱心な方は前日に御殿場まで来て早朝にタクシーで乗り付けるようですが、一番乗りすれば、招待者スタンドの前に敷かれたシート席の一番前で観ることも可能です
そういう意味では、空自のイベントとは全然違うと感じます
総合火力演習にも駐車場券なるものが存在しまして、入場券の抽選をする時に、駐車場券を希望しておき、抽選で当たると券がもらえますが、大型バス用にも相当数発行しており、自家用車枠というのはかなりラッキーじゃないと当たりません
予行を含めた期間中は駐車場から会場までピストン輸送のバスが走り回ります
バス待ちの行列は有名ですが、バスの発着場が変わったため、会場付近での大混雑は無くなりましたが、足場の悪い下りの坂道で長時間行列を作るという最悪の形になったようです
これだと、バス待ちしてる間に時間が長すぎてトイレに行きたくなった人とかは、本当に大変だと思います
また、バス待ちの行列用スペースが出来たために、会場に一番近い駐車場(近いと言っても登り坂をかなり歩く)まで帰る人達も大混雑してしまい、身動きが取れなくなってしまいました
何を基準に自衛隊にとって重要な人とそうでない人を分けているのか全く不明な航空自衛隊と、そういう意味不明な区別はしないが、良い場所で観ようとすればそれなりのタフさを要求される陸上自衛隊
航空自衛隊が開催する航空観閲式ですが、こちらは完全クローズドで、自衛隊が選んだ人しか参加できないようです
陸自も中央観閲式は招待者以外非公開ですが、陸自の観閲式というのは、朝霞という土地柄もあり、まさか155mmの実弾射撃をするわけにもいかず、装備品の車両がパレードするだけで、恐らくそんなに重要ではなく、総合火力演習こそが陸自の晴れ舞台だと思い、比較対象としました
そうですね・・・・中央観閲式は、空自で言うところの、飛行機の地上展示はするが飛行展示はしません!というのと同じですかね
参考までに、海上自衛隊が開催する観艦式ですが
こちらは、陸自と海自の中間くらい
公募で観覧できるが、とある船の券を持ってる人は豪華な仕出し弁当がもらえるという噂
「俺は毎年行って飽きたから、あげるよ」と言われて運良くチケットをゲットできた友人に写真を見せてもらいましたが、普通に2000円以上しそうな弁当でした
また、弁当だけでなく、お土産もあったとか・・・
もちろん、その船の券は公募では配りませんw
弁当や記念品が国費で賄われていないことを祈ります・・・
さてさて、長い文章になりましたが
航空自衛隊だけ、明らかに不明な点が多いと感じます
問題なのは一般の方と招待された人との差が激しいという点
招待という枠は、完全になくすことができないのは理解できます
しかし、一般国民と招待された国民とで内容に差がつきするというのは、ちょっと問題かと思います
また、招待された人にもカーストが存在している点
総合火力演習で特定の民間企業が紹介されたり、企業名の入ったリボンをつけて招待者席に居たら、そんなに違和感を感じなかったかも知れませんが、座る席すら差をつけられると、どうしても気になりますw
気のせいかもしれませんが、某韓国菓子メーカー(ロ○テ)の社名が入ったリボンの人も居ましたが、この企業は空自からしたら、招待するだけの理由があるということですよね・・・
日本の空を守るのに、なぜ韓国菓子メーカー
などと色々と考えつつ
多分二度と招待券は頂かないと心に決めた11月3日でしたw
それよりも、国際航空宇宙展を再び入間で開催してほしい・・・・とは思いませんか?
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