網代という無人駅で降りること徒歩5分
国道135号線沿いにある温泉旅館「大成館」
国道の裏側に玄関があり、駅からの客を迎える形で建っています
建物そのものは、そこそこ老朽化が進んでいると思われ、室内の装備品なども、昭和の面影残る温泉旅館です
パンフレットには「何もしない贅沢」というキャッチフレーズがあります
網代という立地からして、何かしたくても周辺には何もないので、温泉目当てのお客さんがほとんどなのかな?と思います
客室から国道と海を挟んで熱海方向の眺望
大きめの暖簾を抜けて玄関に入るとすぐ右側が受付、正面がロビー、左にお土産コーナーが見えます
受付で名前を告げるとロビーで待つよう言われ、待つこと2分で仲居さんが鍵をもってきてくれました
仲居さんの後ろに続き、各所の説明などを受けながら部屋へ
部屋に入ると海を挟んで熱海が見えるオーシャンビューという感じの典型的な海岸沿いの温泉旅館です
お部屋の畳は、歩くたびに「ぎゅ ぎゅ」と音がして、築年数を感じさせますが部屋の掃除は行き届いていました
特筆すべきは、国道沿いの2階の部屋という事で騒音を気にしていましたが、二重サッシの効果抜群で、外の音はほとんど聞こえてきません
爆音のハーレーが通過した時に、遠くで音が聞こえる感じ
館内もとても静かでした
館内には敷地内の源泉からこんこんと湧き出る温泉を引き込んだお風呂が5つ
1階には時間帯で男女の利用入れ替えが行われる浴場が3つ
5階には眺めの良い貸切展望浴場が2つ
5階の浴場があまりにも眺めが良いので、1階の浴場にはついに行きませんでした
この5階の貸切浴場ですが、予約制ではなく、各階のエレベーターの前にランプが2つあり、それぞれの浴場の名前が書かれており、そのランプが消えていれば誰も入っておらず、ランプが点灯している間は、誰かが使用中ということで、ランプが消えるまで待たないといけません
5階浴室の大きい方
5階には2つの浴場の他に、大成館の歴史が年表形式で書かれていたり、セルフ式の足湯や応接セットのような椅子なども設置されていますので、各階でランプと睨めっこせずに、5階でのんびり待つというのが、この貸切温泉の入り方かと思います
そしてこの貸切温泉からの眺望は、とても素晴らしいです
浴槽は古代檜が使用されており、地味ながらもしっかりと基本を押さえた構成になっています
ただ、5階の貸切風呂で残念な事が3つありました
5階浴室から小田原方向を望む
1つ目は、せっかくの足湯ですが、用意されている腰掛けに座りながらだと、目の前にある竹柵が目隠しになってしまい、景色を観る事ができません。
竹柵そのものは、国道からの目隠しという配慮なのでしょうが、足湯なのでw
目隠しなくても良いのかな?という感じでした。
右隅にある蛇口からセルフで足湯&目隠しの竹柵
2つ目は、脱衣所にエアコンが設置されているのにリモコンが無いため使用することが出来ず、なかなか汗が引きません。
景色に魅せられてついつい長湯してしまい、汗がハンパなく出てくるので、エアコンは使えるようにしておいて欲しかった。
3つ目は、風呂上りに飲めるように冷たいお茶が用意されているのでおすが、残量チェックがしっかりできて無いらしく、途中で無くなっていました
サービスのつもりで用意してくれたお茶も、残量確認できていなければ、逆にイメージダウン。。。
これなら自販機を1台設置してくれる方が、まだ親切なのかな?と思いました
この価格帯のお宿の場合、脱衣所に冷蔵庫があり、小さい缶ビールやミネラルウォーターが自由に飲めるようになっているお宿もあるなかで、この提供方法はいかがなものか?という印象です。
1階にはお酒と清涼飲料の自販機があり、500mlビールが500円弱、缶コーヒーが160円でした。
また、お部屋には冷蔵庫が設置されており、瓶ビールや清涼飲料水などが用意されています。こちらのお値段は、瓶ビールで700円だったかな?
お宿の近くにはコンビニがあり、そちらで購入するというのも1つの手かな?と思います
今回は、氷とお水はコンビニで調達しました。
館内には氷とミネラルがないんです。
そして、もう1つの問題点は、冷蔵庫が省エネ的な作りになっており、朝食を食べている最中に電源が落ちたので、恐らくチェックインの少し前に電源が入る仕組みかと思われます
現に、14時にチェックインしてすぐにお風呂に入り、瓶ビールを飲みましたが、ぬるかった・・・
こういうのは本当に興ざめですから、早急に改善してもらいたいですね・・・
冷蔵庫には何もなく、「持ち込み用に使うなら各自電源を入れてください」というスタイルなら納得できるんですけどね
いくら旅先とは言え、1泊3万のお宿で700円の温いビールを飲む気にはなれません
この冷蔵庫は、冷却温度の設定が最弱になっていますので、チェックインしたら一番先にやることは冷蔵庫の設定温度を下げるという作業かもしれませんw
さて、お食事ですが
とても良い点と、とても悪い点がありました
とても良い点としては、量が多いこと
そして、網代という土地を意識した構成になっており、金目鯛の煮付け&しゃぶしゃぶ、伊勢海老などが食べられるという事ですが、1品1品のレベルや仕上がりには疑問を感じる点が多く、「質を落とす代わりに種類を増やしました」という感じですかね
また、部屋食なので、会話なども周囲を気にせずに、リラックスして食事を摂ることができます
仲居さんがどなたも親切で、ちょいちょいお話をしながら、楽しく食事ができました
特に夕食時は、刻々と変化していく景色を楽しみながら食事が出来ました。
悪い点は、点数や量を意識するあまり、品質に相当なムラがあるという点です
美味しいものは本当に美味しかったのですが、「え?何これ。誰が盛りつけたの?」という、笑ってしまうレベルのお料理もありました。
写真をご確認頂ければ、納得して頂けると思います
以前ネットで、写真と違いすぎるおせち料理というのが話題になりましたが、あれの盛りつけを思い出してしまいました
最後に、手作りと思われる胡麻プリンとカットフルーツが出ましたが、全く別々のキャラクターの2種類で、両方を出す必要はないのでは?と感じました
胡麻プリンがとても美味しかったのですが、甘かったので、これに合わせてエスプレッソを出してほしかった
また、先付で出された鮑の磯焼きに添えられていたソース
「このソースをつけてお召し上がりください」と言われたので、「これは透明ですけど何のソースでしょうね?」と聞いたところ「あ〜、ちょっとわからないですw」との返答
その後も何度かその方がお部屋に来ましたが、ソースが何なのかは聞いてきてくれませんでした
以下、画像をご覧ください
食前酒の梅酒
鱧皮ポン酢おろし 黒枝豆
磯螺貝旨煮 小鯛寿司
新緑豆腐 白魚白和え
鮑磯焼き
帆立真丈 結び鱚
蔓菜 梅肉 色紙葱 葛水仙
旬のお造り盛り合わせ
金目鯛しゃぶしゃぶ
長葱 人参 水菜 榎木茸
金目鯛の煮付け
伊勢海老鬼殻焼き
茄子寄せ素麺 海老紫煮
帆立酒蒸 茗荷 卸生姜
牛肉のたたき風ロースト
サラダ仕立て
蓮根桂剥き北寄貝 貝柱 海藻
蛇腹胡瓜 鉈豆の花 土佐酢
貝ご飯 香の物
赤だし仕立て
季節のフルーツ
胡麻プリン
このお宿の1階に、1升瓶がたくさん置かれており「当宿で用意している、こだわりのお酒です」的なことが書かれており、とても期待していましたが、3種類頼んだ銘柄のうち2つが品切れというありさまで、それなら「こだわってます」的なアピールはしないでもらいたい
結局は、どこでも売ってる銘柄の酒を飲んで終わりました
最後に、チェックアウトの時間は他のお宿のではエレベーターが混み合いますが、ここも例外なくそんな感じ
エレベーターが1基しかないし、サイズ的にも小さいので、1組ずつしか使えない感じでした
また、エレベーターがなかなか上がってこないので階段を使おうかと思っていたところ、やっと到着したエレベータから降りてきたのは清掃のスタッフさんでした
仲居さんは階段使ってるのに、清掃スタッフは普通に使うってのは、これはどういうことなのかな?ということで、ちょっとウケました。
チェックアウト後は、玄関外まで仲居さんがお見送りに出てくれました。
さて、今回の旅ですが
良くも悪くも昭和の香り漂うお宿でした
ロケーションと温泉にはとても満足しましたが、宿の経営方針やスタッフの仕事振りについては、改善の余地はかなり残されています
1つだけ印象をと聞かれたら「初めて伊豆半島に旅行に行くには悪くない宿」という感じでしょうか?
ネットなどでこういったレビューが残されてしまう時代なので、是非とも改善して、網代を代表するお宿にして頂きたいです
今回のレビューは、ちょっと辛口になりましたが、辛口には理由がありまして
最大の理由は、1泊32,500円という価格設定にあります
これが18,000円なら、とても良いお宿だと思いますが、仮にご夫婦二人だと70,000円近いお金を払って、「何もしない贅沢」を満喫しにくるわけですから、それに見合ったサービスを期待するのは当然と言えるでしょう。
















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